ヴィッテン・
ファミリービジネス研究所
(WIFU)


ヴィッテン・ファミリービジネス研究所(WIFU)は、ファミリービジネスとビジネス・ファミリーの特性に関する学術研究と教育を行っています。また、非営利のWIFU財団から資金提供を受けています。国際的に通用する高い研究レベルを維持し、関連するあらゆる分野の研究を取り込んでいくことは、私たちにとって特に重要です。

学際的な志向を貫く姿勢は、研究所の設立時に築かれました。研究と教育における3つの分野、すなわち経営学、心理学/社会学、法学が、ファミリービジネスを分析し考察するための科学的根拠を提供してきました。

専門性、経験と知識

WIFUは、ファミリービジネスとビジネス・ファミリーの分野で卓越した専門性を培ってきました。WIFU財団を支える約80のファミリービジネス各社の協力により、
ファミリービジネスのための研究所として、ファミリービジネスと同じ目線で活動しています。

こうした私たちが置かれているユニークな状況を使って研究と教育を押し進め、革新的な理論、アプローチ、実践的な解決策を生み出してきました。

6つの講座・学科と多数の教授陣を擁するWIFUは、25年以上にわたり、ファミリービジネスとビジネス・ファミリーの存続と発展のために大きく貢献し続けています。

ハイコ クレーベ教授
(Prof. Dr. Heiko Kleve)
常務取締役兼アカデミック・ディレクター/会長 ビジネス・ファミリーの組織化と発展
アンネ カタリナ ハイダー准教授
(Jun.-Prof. Dr. Anne Katarina Heider)
WIFU専務理事(Co-Director)/研究および教育領域の責任者
ファミリービジネスの企業家精神とイノベーション


WIFUの歴史


ヴィッテン・ファミリービジネス研究所(WIFU)は、1998年にヴィッテン/ヘルデッケ大学経済学部に設置
されました。WIFUは、設立当初から7 年間、ドイツ銀行の広範な財政支援を受けて発展してきました。当時のドイツにおいて、WIFUはファミリービジネスを専門に研究する他に類を見ない研究機関だったのです。

ファミリービジネスによる、ファミリービジネスのための研究所

2005年夏以降、ファミリービジネスの主要企業グループが研究所に対する責任を引き継ぎ、継続的な資金提供を保証して下さっています。さらに、資金的な支援に加えて、研究内容における協力や個人的なサポートもいただいています。こうした協賛企業グループのご支援によって、はじめて研究所の活動が可能になっているのです。WIFUの主要な協賛企業によるサークルは、関係する企業や研究者が自由な意見交換や経験の共有をするために、内部の秘密が守られるプラットフォームです。こうした目的に向けた重要なステップとして2009年にはWIFU財団が設立され、現在約80社の協賛企業によって支えられています。これにより、WIFUの友人や支援者が、研究、教育、実践的な交流などをより効果的に進めることができる組織構造が備わったのです。

WIFUの設立目的


…ファミリービジネスとビジネス・ファミリーに
とってのチャンスとリスクとを調査する。

… 研究、教育、実践的な交流の促進に貢献をする。

…ファミリービジネスやビジネス・ファミリーの間の意見交換や経験の共有を促進する。

… ファミリービジネスの後継候補者や経営者を育成
する。

…アカデミックな研究成果をファミリービジネスや
ビジネス・ファミリーのメンバーに実践的に分かり
やすく紹介する。

 

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WIFU
のミッション


包括的かつ的を絞った研究を通じてファミリービジネスとビジネス・ファミリーについて理解を深める:

我々の目的はファミリービジネスの経営者を理解することです。そのためにファミリービジネスの経営者同士が胸襟を開いて親密に意見交換ができるように、内部の秘密が守られる場を提供しています。WIFU は、研究機関としては少々型破りなアプローチを採用することで、他の人が関心を持たないような分野も深く掘り下げています。このようにして当研究所は理論の形成に現実的な問題を取り込み、新しい理論の提唱者となっているのです。

WIFUの強みは、(心理学、社会学、法律などの)複数の学問分野を組み合わせて様々なテーマ(危機と紛争、企業とファミリー、企業統治、社会におけるファミリービジネス、世代交代、デジタル化とテクノロジーなど)に総合的に取組んでいることです。私たちは分野横断的な方法で、常に新たな挑戦に備えています。学問分野は、活用できる専門知識として、あるいは分析の方向付けのために使われますが、同時に革新的な洞察を得るために常に進化しています。これは、テーマ的にも方法論的にも従来の学問分野の枠を超えて、新たな研究分野を切り開くことを意味しているのです。

WIFU
のビジョン


WIFUは、ファミリービジネスとビジネス・ファミリーに関する主要な研究機関の1つとして、パイオニアであり、研究を前進させる役割を担っています。これが、私たちが持続的な経済と社会に大きく貢献する方法です。ファミリービジネスに関する情報やアドバイスを求めている人は、WIFUの理論やWIFUのネットワークを活用することができます。そのためノウハウを無料提供するだけでなく、ターゲットグループに特化した情報交流のプラットフォームを、ファミリービジネスやビジネス・ファミリーのために提供しています。これらにより、WIFUはファミリービジネスとビジネス・ファミリーに関する研究、知識、実務交流、ネットワーキングをリードする存在となっているのです。

今日まで私たちが研究成果をあげてこられたのは、理論を実務へ応用し、同時に実務から理論を導くという理論と実務とを相互に行き来できたおかげです。私たちがファミリービジネスやビジネス・ファミリーの人々を積極的に研究、教育活動に取り入れているのは、そのためです。こうした知識は誰にでも、特に研究コミュニティ、ファミリービジネスやビジネス・ファミリーに、最新のデジタル/アナログの通信メディアやチャネルを介して利用できるようにしています。それらの選択と設計は、私たちの価値観ならびにステークホルダーの利用嗜好に合わせたものです。WIFUが発行するさまざまな出版物は、一定の品質と成果基準を満たすもので、国際的な研究コミュニティにも刺激を与えています。

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WIFU財団へのご支援


現在、ドイツ、オーストリア、スイスのファミリービジネス、約80社からWIFUの活動をご支援いただいて
います。研究所の協賛企業サークルに参加をご希望のファミリービジネスは、いつでも歓迎いたします。

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